スポンサードリンク



Q.先物取引の種類にはどんなものがありますか

A.金融先物取引法に基づいて、金融先物取引所で取り扱われます

従来、先物取引といえば、一般に商品取引所において取り扱われる穀物をはじめとする農産物、金などの貴金属、銅・錫など工業用金属の取引のことを指していました。

しかし、欧米主要国と同様に、わが国においても証券と金融の分野に先物市場が拡大してきました。

まず、証券取引法に基づいて証券取引所で取り扱われる証券先物取引としては、既存のものとして、昭和60年10月に東京証券取引所で始まった債券先物取引及び昭和62年6月に大阪証券取引所でスタートした株券先物取引「株先50」があります。

これらは現物受渡方式の先物取引ですが、証券取引法が改正され、現金決済方式の先物取引が認められたことに伴い、昭和63年9月から大証では日経225、また東証でTOPIXをそれぞれ対象とする株価指数先物取引が登場しました。

さらに、大証では近い将来日経平均株価を対象とするオプション取引を導入する予定にしていますが、これも証券取引法上証券先物取引のひとつに数えられています。

また、金融先物取引としては、預金金利、通貨及び金融指標等の先物取引並びにそれらのオプション取引があり、金融先物取引法に基づいて、新しく設けられる金融先物取引所で取り扱われることになっています。

Q.証券先物取引の区分はどうなっていますか

A.証券取引法で、いくつかに分けられています

証券取引法では、次のように区分されています。

1.有価証券先物取引(証取法2条13項)

当事者が証券取引所の定める基準及び方法に従って、将来の一定の時期に有価証券とその対価の授受を約する取引です。

売買最終日までに反対売買(転売又は買戻し)をした場合は差金の授受によって決済することができます。

しかし、そうでない場合には、株式や債券など対象となる有価証券の現物の受渡しが必要になります。「株先50」や国債先物取引がこれに当たります。

2.有価証券指数等先物取引(証取法2条14項)

当事者があらかじめ約定する有価証券指数(又は有価証券の価格)と将来の一定の時期の有価証券指数(又は有価証券の価格)との差に基づいて算出される金銭の授受を約する取引です。

この取引には2種類があります。

(1)有価証券指数の先物取引

株価指数等の有価証券指数を利用する先物取引です。日経225やTOPIXの先物取引がこれに当たります。なお、将来社債指数(アメリカ)や国債指数(オランダ)について先物取引が行われる場合にも対応できるように株価指数に限定しないで、広く「有価証券指数」と規定されています。

(2)有価証券の価格をベースとする現金決済方式の先物取引

有価証券の価格を利用した現金決済方式の先物取引です。契約時にあらかじめ合意した価格と将来の一定の時期(3か月物であれば3か月後)の価格とを比較して、その差額に契約単位を乗じた額を当事者間で授受することを約する取引です。

もし3か月後の価格が当初に契約した価格を上回っていれば、当初の契約に従って上回った場合に金銭を受け取ることになっている当事者の一方(通常、買方といわれる。)が先の一定金額を受領し、逆の場合には当事者の他方(通常、売方といわれる。)が先の一定金額を受領することになります。

現時点では、具体的な導入計画はありませんが、CBT(シカゴ商品取引所)におけるGNMA債の取引、LIFFE(ロンドン国際金融先物取引所)における日本国債の取引がこれに当たります。

3.有価証券オプシヨン取引(証取法2条15項)

当事者の一方の意思表示により当事者間において①有価証券の売買取引、②有価証券指数等先物取引(これに準ずる取引で証券取引所の定めるものを含む。)を成立させることができる権利(オプション)を相手方が当事者の一方に付与し、当事者の一方がこれに対して対価を支払うことを約する取引です。

この取引には大別して次の3種類があります。


スポンサードリンク



(1)有価証券の売買取引のオプション取引

現物受渡方式による「有価証券の売買取引」のオプション取引で、この取引は、さらにオプションを権利行使すると、有価証券の現物取引が成立する「有価証券の現物取引のオプション」とオプションを権利行使すると有価証券先物取引が成立する「有価証券先物取引のオプション」とがあります。

(2)有価証券指数等先物取引のオプション取引

この取引は、さらにオプションを権利行使すると、例えば株価指数先物取引など有価証券指数の先物取引が成立する「有価証券指数の先物取引」とオプションを権利行使すると現金決済方式による有価証券の先物取引が成立する「現金決済方式による有価証券の先物取引のオプション取引」とがあります。

(3)有価証券指数等のオプション取引

証券取引法第2条第15項第2号括弧害において「これに準ずる取引で証券取引所の定めるものを含む。」として規定されている取引です。

この取引は、さらにオプションを権利行使すると、契約当初に約定した有価証券指数とオプションを権利行使した日の有価証券指数との差に一定金額を乗じた額を授受することを約する「有価証券指数のオプション取引」とオプションを権利行使すると、契約当初に約定した有価証券の価格とオプションを権利行使した日の有価証券の価格とを比較してその差額に契約単位を乗じた額を授受することを約する「有価証券の価格をベースとするオプション取引」とがあります。

4.外国市場証券先物取引(証取法2条16項)

外国の有価証券市場において行われる取引であって、有価証券指数等先物取引及び有価証券オプション取引と類似する取引をいいます。

海外における先物取引やオプション取引についても、国内の顧客の取次等を行う必要があることから、新たな取引として規定されたものです。


スポンサードリンク