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決算書とは

企業業績を記載

企業業績の内容を具体的な数字として書き記した書類が決算書です。専門用語で財務諸表といいます。

決算書には性格の異なるいくつかの種類がありますが、主なものは、①貸借対照表(バランスシート)、②損益計算書、③キャッシュフロー計算書の3つです。

これらを「財務3表」ともいいます。決算書は1年間の決算期の後に作成するほか、上場会社は3ヶ月に1度の四半期ごとにも公表します。

また現在では、親会社とグループ会社の業績を集計して作成する連結決算が主流になっています。

有価証券報告書と決算短信

財務3表を含む決算書を最も詳しく掲載しているのは、有価証券報告書という資料です。

上場会社は、決算期から3カ月以内にこの有価証券報告書を提出することを義務づけられています。

3月決算会社の場合、定時株主総会の終了した6月下旬には公表されます。各企業が自社のホームページに掲載するほか、金融庁が運営するウェプサイト「EDINET(エデイネット)」でも公開されます。

決算短信という資料にも決算書は記載されています。有価証券報告書よりは記載がシンプルですが、それよりも早く公表されます。

3月決算会社の場合、4月から5月にかけての時期です。決算発表とはこの決算短信の発表時を指します。

決算短信は企業のホームページのほか、東京証券取引所が稼働させている適時開示情報システム「TDnet(テイーデイーネット)」でも入手できます。

決算期

日本で圧倒的に多いのは4月から翌年3月までの1年間を決算期間とする3月決算会社ですが、なかには1月から12月までの暦年の1年間を1期とする12月決算の会社もあります。

百貨店、スーパー、量販店などの小売業界は2月決算の会社が多いのが特色です。また、月末でなく、20日などの月中に決算を行う会社もあります。

貸借対照表

貸借対照表は、会社が決算期末の時点でどんな資産を持ち、どのような負債があるかを示す財産目録のようなものです。

左側に示される「資産の部」と右側に示される「負債の部」「純資産の部」の合計が必ず一致することから、バランスシート(BalanceSheet)、略して「BS」とも呼ばれます。

資産の部は資金の運用状況を示し、負債の部、純資産の部は資金の調達方法を示しています。貸借対照表を見ると、会社がどのようにお金を集め、使っているかがわかるのです。

資産の部

資産の部は流動資産、固定定資産などから成っています。流動資産とは、現金・預金のほか、受取手形、売掛金など短期(1年以内)に現金化できるものを指します。

固定資産とは、企業経営で長期(1年超)にわたって保有する資産です。細かく分けると、建物、機械装置、土地など具体的な形を持った有形固定資産と、企業買収に伴い発する「のれん」、ソフトウエアといった形のない無形固定資産、および投資その他の資産があります。

負債の部・純資産の部

負債の部は返さなければならないお金で、おもに流動負債と固定負債で構成されます。流動負憤は支払手形や短期借入金など1年以内に返済しなければならないものです。

固定負債は社債や長期借入金など返済まで1年超の期限があるものを指します。返済まで1年以下となった時点で流動負債として計上されることになります。

純資産の部

資産総額から負債総額を差し引いたもので、返す必要のない株主資本やその他の項目から成り立ちます。

株主資本には、株主の払い込んだ資本金のほか、配当金や役員賞与を支払った残りの利益を積み立てた利益剰余金などが含まれます。

損益計算書

会社の成績表

損益計算書は、1年間の利益と費用、およびその差額の利益(損失)をまとめた表です。

決算期の間にどれだけの売り上げを稼ぎ、どれだけもうけたかがわかります。いわば会社の成績表です。

株式投資をするうえで最も重視される決算書です。英語でProfitandLossStatement、略して「PL」ともいいます。


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5つの利益

一番上の段に売上高を記入し、そこから順番にさまざまな費用を差し引き、収益を加えていくことで、5つの段階での利益をはじき出します。①売上総利益、②営業利益、③経常利益、④税引き前利益、⑤純利益一です。

赤字の場合はそれぞれ営業損失、経常損失などといいます。

売上総利益は粗利益(粗利)ともいいます。売上高から、売り上げに要した棚卸商品の仕入れ原価や製造原価の金額(売上原価)を差し引いて計算します。

売上総利益から販売饗および一般管理費(間接部門の人件費・光熱費など)を差し引くと、営業利益が求められます。会社が本業で稼いだもうけです。

営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を引いたものが経常利益です。営業外収益とは受取利息や配当金など、営業外費用は支払利息などで、いずれもお金の貸し借りや配当にからむものが中心です。

経常利益とは、日常の財務的なお金の出入りを本業の利益に加味したものだといえます。

維常利益に特別利益と特別損失を加減したものが税引き前利益です土地や有価証券の売却に伴うものが代表的で、売却で利益が出れば特別利益、損が出れば特別損失にします。

最後に、税引き前利続から法人税、住民税、事業税を支払った残りが純利益です。純利誌は会社が維営活動によって最終的に確保した利続です。

配当金や役員賞与

純利益の中から、株主総会で承認を得たうえで、株主への配当金や役員賞与を支払います。

さらに残った利益は、会社の財産として積み立て、翌期以降の事業のための資金として活用します

キャッシュフロー計算書

現金の出入りをチェック

キャッシュフロー計算書は、1年間の現金(キャッシュ)の流れ(フロー)をまとめたもので、CFと略されます。

会社同士の取り引きは原則として「掛け売り」「掛け買い」で、取引が成立したずっと後になって現金の支払いや受け取りを行うのが普通です。

このため、取引が成立した時点で資産や経費を計上する貸借対照表や損益計算表からは実際の現金の出入りがわかりにくくなります。

最悪の場合、損益計算書では黒字になっていても、仕入れ代金などの支払いが間に合わず経営が行き詰まる「黒字倒産」に陥りかねません。

このような事態を避けるため、現金の出入りをチェックするために作成するのがキャッシュフロー計算書なのです。

3種類の収支

キャッシュフロー計算書では、現金の流れを、①営業、②投資、③財務の3つのグループに分け、期首に手元にあった現金が期末にいくらになったかを示します。

営業キャッシュフロー

企業本来の事業澗勤による現金の収支です。経営の健全度をみる場合、通常、営業キャッシュフローはプラスであることが不可欠です.

投資キャッシュフロー

取引先の株や土地の購入・売却といった、投資活動に伴う現金の出入りです。新規事業への取り組みや設備投資に積極的な会社はマイナスになることが少なくありません。

財務キャッシュフロー

銀行からの借り入れや返済、社債の発行など資金の調達・返済によるお金の収支を示しています。

営業、投資という2つの活動を支えるための財務面の動きを表し、プラス、マイナスのどちらが望ましいかは一概にはいえません。


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