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呼び値と値幅制限

呼び値

指し値注文を出す場合、株価を指定しなければなりませんが、株価はすべて1円刻みで動くとは限りません。

株価の水準によって、注文を受け付ける値段の刻みが変わるのです。この値段の刻みを呼び値といいます。

株価が1,000円なら1円刻みなので「999円で買い」という注文が出せます。しかし、株価が4,000円だと刻みが5円なので「3,999円で買い」という注文は出せません。「4,000円で買い」か「3.995円で買い」などということになります。

なお呼び値はこれまで最小で刻みでしたが、東京証券取引所は2014年7月から、一部の銘柄について10銭(10分の1円)刻みに縮小する予定です。

値幅制限

株式市場では、何か大きなニュースがあったときなどに株価が極端に上下してしまうこともあります。それに制限を設けるために、証券取引所はあらかじめ1日に最大限動いてもよい値幅を決めています。これが値幅制限です。

値幅制限いっぱいまで株価が上がることをストップ高、下がることをストップ安といいます。

値幅制限も、株価の水準によって異なります。100円の値動きは、1万円の株にとっては1%の値動きにすぎませんが、500円の株にとっては20%もの値動きに当たるからです。

たとえば、前日の終値が100円未満だった場合の値幅制限は30円で、100円以上200円未満だった場合は50円になります。

始値・終値・高値・安値

基本の4本値

株価は日中の取引のなかで刻々と変化を続けます。なかでも、その日最初に売買が成立した値段を始値、最後に付いた値段を終値と呼びます。

証券取引所の取引時間は前場と後場の2部に分かれていますが、一般的には、前場の最初(寄り付き)にすべての注文を整理して行う板寄せ方式で成立した株価が始値で、後場の最後(大引け)に同様の方式で成立した株価が終値です。

ただし、寄り付きや大引けで売買が成立しない場合には、寄り付きの後に初めて付いた株価が始値、大引けの直前に付いた株価が終値となります。

さらに、その日に成立した売買のなかで最も高かった値段を高値、反対に最も安かった値段を安値といいます。

以上の始値、終値、商値、安値の4つを総称して本値と呼んでおり、最も基本的な株価といえます。

高値引け・安値引け

ある日の取引で、終値がその日の高値となる場合があります。このようなケースを高値引けと呼びます。

例えば始値が500円で、その後490円まで下がったものの、じわじわと盛り返し、大引けでこの日最も高い520円まで上昇した場合、「520円で高値引け」などといいます。

逆に終値が安値となった場合を安値引けといいます。経験則上、高値引けは相場の基調が強い表れといわれ、反対に安値引けは相場の基調が弱い表れとみなされます。

上場来と年初来の高値、安値

1日のなかでの株価よりも、もっと長い期間のなかでの高値や安値を考える場合もあります。

ある銘柄が証券取引所に上場してから付けた最も高い株価を上場来高値といいます。逆は上場来安値です。一方、ある銘柄がその年に付けた最も高い株価を年初来高値といいます。逆は年初来安値です。

ただし、年が始まって間もない時期は期間が短すぎるので、前年の初めから数えた昨年来高値、昨年来安値を使います。通常、3月末までは昨年来を使い、4月以降に年初来に切り替えます。

年の途中で株式分割など株価の連続性が途切れる出来事があった場合、それ以前に付けた高値・安値は比較不能として年初来高値、安値の対象外となります。

時価総額

会社の規模を計る

会社の規模をみる尺度としては、さまざまなものが考えられます。売上高、利益、盗本金、従業員数などです。

株式市場で会社の規模を計る最も一般的な尺度はどういうものを使うのでしょうか。株価でしょうか。

しかし数万人を雇用する大手製造業でも、株価が1,000円未満と低い会社は少なくありませんし、一方、設立したばかりで売り上げ規模の小さい会社でも、株価が1万円以上になっているところがあります。


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株価を単純に比べても、会社の大きさを知る手がかりはならないのです。そこで登場するのが時価総額です。

株価×発行済み株式数

時価総額の計算の仕方は「株価×発行済み株式数」です。会社の発行している株式にはそれぞれ値段(株価)が付いていますが、それらをすべて合計するといくらになるかを求めるのです。

時価総額は株式市場が付けた会社の値段、あるいは会社の価値といえます。株価1,000円、発行済み株式10億株の会社の時価総額は1,000×10億=1兆円です。

一方、株価が1万円と高くても、発行済み株式が10万株しかなければ、時価総額は1万×10万=10億円にしかなりません。

株価は市場で変動し、発行済み株数も増資や自社株消却によって増減します。このため時価総額も日々変化します。

国際比較でみると

日本の株式市場で最も時価総額の大きな会社はトヨタ自動車です。2013年当時で約22兆円ありました。このほか、ソフトバンク、三菱UFJフイナンシャル・グループ、ホンダなどが時価総額上位の常連です。

東証1部に上場している会社の時価総額は合計でおよそ460兆円あります。こうした数字からは非常に巨額な印象を受けますが、国際的にみると日本企業の時価総額はそれほど大きいとはいえません。

時価総額世界一の米アップルは約50兆円です。日本最大のトヨタでも半分未満の規模にすぎません。株式市場からみた価値という点では、日本の会社はまだまだのようです。


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